今日、体験に来られた男性ご利用者。
他のデイサービスに馴染めず行きたくないと言われているので家族とケアマネは相談に来られた。
奥さんの介護負担を減らすレスパイトケア。
お二人のためには必ず利用に繋げないといけないケースです。
お迎えの時から予想した通りでした。
「わしゃ、行かんぞ。そんなこと聞いてない。」
デイに着いても・・・
「わしゃ、中には入らんぞ。」
野菜の収穫や将棋を勧めても・・・
「そんなことするなんて聞いてない。」
話をしていても、ふと我に返ると・・・
「なんでわしは今日ここに来たんか?」
「もう来ないから迎えにも来んでくれ。」
それでも話し続けると・・・
「もう近づくな。あっちに行っちょってくれ。」
少し距離をおく・・・。そしてまた世間話をする。
すると・・・食後に、自分の食べ終えた食器を下膳され、
「みんなのも下げてあげたいんじゃが。」
他のご利用者が歌を歌っていると・・・
「ここはにぎやかでいいですな~。」
趣味の畑仕事をお願いしようと思い・・・
「ちょっとお願いがあるんですが?うちの畑の様子を少し見てくれませんか?」
「よし、ちょっと行ってみようか。」
畑の前で・・・
「草がすごいのできれいにしたいんですが?」
「わしがやるんか?そんなことをするなんて聞いてない。わしゃ、せんぞ。」
「・・・ごめんなさい。」
私が草を抜き出すと・・・
「あんたがやるんなら手伝っちゃげよう。」
そうして畑仕事をしながら話がはずむ。
一度休憩でお菓子を食べに戻っても・・・
「わしゃ、働き場に戻らんと。」
また一緒に畑仕事をする。
そうすると・・・
「あんたはええ人じゃのう~。」
「あんたじゃけぇ、言うんじゃけど・・・実はのぉ・・・」
「こんなによぉしてもらったことはない。」
「今度はバアも連れて来よう。」
感情に変化が・・・?
そう期待したい。
そして家族の希望で今後のご利用が決まりました。
今度お会いした時は忘れているかもしれない。
もし顔を覚えてくれていたら最高だ。
この方との関係は始まったばかりですが、
私たちはしっかり感情に働きかけていきたい。
そしてこの方にとって居心地のいい場所へ。
なくてはならない場所へ。