先日、若年性アルツハイマー型認知症の方が、自分の病気と向き合いながら
働いて頑張っているというテレビ番組を見ました。
その方は自分が認知症ということを知ることで、今では受け入れて頑張っておられます。
今日、ご利用者が言いました。
「私、認知症というやつになっているかもしれん。」
私はなんて答えたらいいか分かりませんでした。
確かにこの方が自分は認知症ということを受け入れて、予防に取り組んでもらえたらいいと思いました。
でも・・・
年齢的なことも考えると、受け入れられるものなのか・・・。
この方は、自分の何かがおかしいと確実に感じ取っています。
不安でしょうがないでしょう。
そんなことを考えていると、なかなか答えられません。
もちろん、家族や関係者の考えや思いもあるので、その場では、
「何か不安に感じることがあるんですか?」
「そうなんですね。」
など、話を傾聴して、はっきりとしたことは答えませんでした。
でも、自分が認知症であることを知るということは今後の認知症ケアの中で、
何らかの重要性を持っているのではないか・・・
そう、考えさせられた一コマでした。